JAPAN Qualityの神髄!日本が誇るハイエンドAccuphase工場見学レポート☆





いつもブログをご覧いただきましてありがとうございます^^
オーディオスクェア幕張新都心店の石井です。

先日8月18日に横浜にございますAccuphaseの工場を見学させていただきました!
ずっと見てみたかった工場内、全品検品のもとじっくりひとつひとつの製品が作られていく様子は圧巻でしたね^^




【Accuphase 試聴室内のA-200】

そもそもAccuphaseとは?というところから触れてみたいと思います。
有名なのは知っていても、その誕生にかかわるお話なんてなかなか目にすることもないですものね。
私はそんなブランドの歴史とかを探るのが大好きなもので、興味津々に聞き入ってしまいました^^

1960年代は先発の欧米のハイエンドメーカーを日本を代表するメーカーがどんどん追い越すような状況で、日本が世界制覇をはたすにまで近いところにきておりました。
しかしその実態は「価格破壊」。
悪貨が良貨を駆逐するとまで言わせた中級以下の製品による侵略でした。
60年代後半になっても当時の先駆者であったMcIntosh,Fisher,Scottなどには品質では勝てないことが多く、所詮は日本製(当時は日本製というだけで品質が低いと差別的な見方もあったため)と売り場の隅へ追いやれることもあったそうです。
そんな最中、社是を"enrich life through technology 科学技術を通して人間性の向上に尽くす"とし、日本には数少なかった高級化・専門家の道に徹することで世間が真似をしえないような製品づくりを続けていました。

オーディオ業界はますます加速し、スペック競争・価格競争の時代に突入します。
Accuphaseの開発基本方針は
○お客様には絶対にうそをつかない製品を開発すること。
○壊れない部品の選択、無ければメーカーと共同開発してでも。
○それでも電気製品に故障は不可避。万が一故障したら、その原因究明と対策が明確に出来る設計。
○余裕度十分な設計:時に過剰品質も必要なり。
○工場出荷検査とアフターサービスグループは同一組織。
など、当時としてはユニークな発想が多く、そんな考え方と集まった技術士のやりたい放題が詰まったAccuphase第一作P-300,C-200,T-100が実に素晴らしい船出を迎えることになります。

世界でも真似が効かない、他社を強烈に圧倒する性能と品質の高さから、取扱いを希望する専門店が続出したのでした。

素敵ですね…!
長く夢を見て妥協せずやり続ける。
だからこそ行き着いた世界にも誇る最高品質、憧れないわけがありません。
"Made in JAPAN"の神髄ここにあり。





ではでは工場内に!
最初に設計やプログラミングのフロアをお尋ねしたのですが、驚きの連続のあまり写真を撮れませんでした!笑
また機会があればお伝えしたいと思います!!




さっそくすごいですね!こちらは最新機DP-950の表示パネル組み込み作業中でした!
画面中央あたりに見える四角い表示の中に波形があらわれて検査をしていました!




コンパクトなスペースは無駄が無くとても整っていて効率的でした。
ひとつひとつの段階で丁寧に検査が行われ、大事に次のステップへとパスされていきます。




アキュフェーズといえばの美しいゴールドのパネルもひとつひとつ微細なキズや色ムラがないか綿密に確認されて組み込まれていきます。
当日NG品の例も拝見させていただきましたが「一体どこがダメなんだろう…?」と思えるほど厳密にチェックされていきます…!




ここではドライブユニットとフロントパネル、ボタンなどの間隔調整を行っていました。
ひとつひとつきっちりと隙間が合うようにものすごく微細な調整をしているのがうかがえました。
こちらも息がとまってしまうような緊張する空間…!




セッティングが済み、ドライブやトレイの動作確認を行っていきます。
アキュフェーズのプレーヤーは独特の重みあるトレイの動きをしますからね、そこも職人のチューニングあってと思うととても高級感を感じますね!




様々な検査を終えていよいよこのモデルの特徴である木枠が取り付けられました!
「超」綺麗!!!
職人がひとつひとつ手がけたこの艶が美しい木枠を丁寧に取り付けていきます。




製品が完成状態になったところで再度使用上問題ないかの動作チェックをすべての機体で行います。ここがすごいですよね、今ではなかなか実現するのが難しい品質管理です。
大量生産には程遠い、本当に品質重視の工程です。




そうしてついに箱詰めです!
こちらは空箱の山^^
偶然にもDP-950の1号機に出くわすことができてなんだかうれしかったですね^^*
ちなみに今回のDP-950、重量が非常に大きいのでふたりで持ち運ぶのが基本とのこと。
アキュフェーズのパワーアンプなどもふたりで持ち出しができるように持ち手付の段ボールで囲われていますが、そんな梱包の仕様になっておりました!




見学させていただいた工場フロアの方々にお礼を伝えてお次はサービス課の方々が働いているフロアへ!
初代機の頃からのパーツを膨大にストックするこちらでは、パーツひとつひとつが酸化したりしてしまわないようにとても丁寧に仕分けがされていました。
ただいかに部品を保有していてもデッドストックになる部品も多く、ここにあるのは技術者の方々にとってみれば宝の山なのだとか。




みなさんとてもにこにこで作業している様子がとても微笑ましかったですね!
「こんなに古いモデルだって今でも使ってくれているんだからうれしいよね!」と、とても素敵な笑顔で話してくださいました。
現状交換対応だけで終わってしまうメーカーも多い中、こうしてひとの手が加わってまた長く楽しめると思うと、本当に愛せる製品なのだということを改めて感じさせられます。




今とは全然違うルックスですが、このような製品もたくさんの手をかけてピカピカになって、帰ってくるのを待っているユーザーのもとへ届くと思うとなんだか素敵ですよね。
感動です。




こうした基盤もハンダをすべて付け直すこともあるのだとか…!
たしかに施工前と施工後ではその艶に明らかな違いがあり、とっても輝いて見えました。




セレクターの接触不良を直すのに、基盤ひとつひとつを手で外してこのように磨いていきます。




気の遠くなるような作業ですが、斎藤会長が仰っていたように「お客様が喜んでくれるならなんでもやる」という気持ちの強さを肌で感じる素敵な場面でした。




同工場内には設計フロアの一室に試聴室があり、今回は出来立てのDP-950,DC-950とBowers & Wilkinsのスピーカーで様々な楽曲の試聴を体験させていただきました♪
圧倒的にリアルで体にストレスなく浸透するその感覚は、まさに今までに感じたことのない未知の体験でした。
人間性の向上、アキュフェーズがそうかかげるように、音楽を通してひとはこんなにも豊かな気持
ちをもつことができる、それを言葉なくしても教えてくれる本当に充実したひとときでした。
8月20日発売のAudio Accessoryにも特集がございますので、皆様ぜひ読んでみてくださいね^^

日本が誇るハイエンドメーカー、アキュフェーズ。
その在り方をたっぷりと感じてきた1日でした^^
書ききれないこともたくさんありましたが、何を言おうこれは前からですが、僕が最も個人所有したいアンプメーカーNo.1が不動のものになりましたね☆

皆様もこの内容をお読みいただいた上であらためて聴いていただいたら、その美しさに再び惚れ込んじゃうかもしれませんよ^^
店頭では多種多様なモデルのご試聴が可能です!
ぜひお気軽にお申し付けくださいませ^^

それでは、次回の更新をお楽しみに!
皆様のご来店を心よりお待ちしておりますっ☆





オーディオスクエア幕張新都心店 石井
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